日本語教育の参照枠6回シリーズの第3回目WSを開催しました!
皆さま、ご訪問くださりありがとうございます。
日本語教育こんぶの会です。
7月19日にシリーズ第3回目のWSを開催いたしました!
今回、慣れない進行役だったため、至らない点や指示がわかりにくかった場面もあったと思います。
皆様にご協力いただき、積極的に取り組んでいただけたことに大変感謝しております。
今回のWSの目的を以下のようにお示ししました。
✅ 参照枠で求められるカリキュラムについて知る、深める
✅ 現場のカリキュラムに参照枠の考え方が反映されているかを見る
まずは、アイスブレーク
「カリキュラムはどんな存在であるか、人に例える」ことで、参加者の方々のカリキュラムに対する思いを話していただきました。
「直属の上司」「苦手な先生」「ゼミの先生」や「頼れるお巡りさん」「伴走者」「同郷の友人」など、距離感や親しみやすさが伝わってきました。
グループワーク1
「カリキュラムって何?」→「参照枠で求められるカリキュラム」での「学習目標」とその記述の仕方「Can Do Statement(CDS)」を確認し、参照枠における4種類の「CDS」の中から、今回は「活動 Can do」を詳しく見て深めることにしました。
参照枠p24‐48 に記載されているA1~C2レベルの5つの言語活動の「CDS」を見て、「レベル間の違いがわかる表現」を拾い、以下の表に記入する活動をしました。
各グループでどのように分担するかを相談する時間を3分、作業時間を20分、作業後にまとめる時間を5分とりました。
作業の範囲をA1~B2のレベルや話すこと(やり取り)の活動に絞るグループ、最初にグループでどんな感じでことばを拾うかシミュレーションするグループなど、グループによって進め方はいろいろでした。
どのグループもレベルを表すキーワードで熟達度が示されていて、全体共有では毎回、進行役も学びが多くて有難いです。
グループワーク2
「活動Can do」は、現場のカリキュラムに反映されていますか?
グループワーク3
3つ目は、現場の教育機関の理念や目標は、カリキュラムに反映されていますか?
それぞれ 個別に考える→グループで話す→全体で共有 という流れで行いました。
「活動Can do」も「教育機関の理念・目標」も既にカリキュラムに反映されているというお話、一方、「全く反映されていない」というお話もあり、「どのように現場を変えていけばいいのか」について、もっと話を深めたかった」というご意見がありました。
「カリキュラムどうする?」①は、カリキュラムについて考える「入口」のような設定にしたので、単回の参加者の方にとっては物足りないものとなってしまったと反省しています。
このご意見を踏まえて、単回のご参加でも大丈夫な構成となるようにさらに気を付けたいです。
振り返り
最後に「Slido」で、印象に残った活動やさらに深めたいことなどを共有しました。
アンケートより
「参照枠について理解を深められた。他校の具体的な取り組みについて知ることができた」
「学校の理念を意識していなかったので目から鱗でした」
「参照枠、理念目的目標をカリキュラムに具現化する方法を考える時間があればいいなと思いました」「もっと具体的な実践例など話し合いたいです」
「IDを取り入れられたワークショップで自分にない考えを聞けたり自分の考えを言語化したりする活動を経験して、たくさん話す中で思考が整理されて行きました」
猛暑の中、ご来場くださった皆さま、お忙しい中、オンラインでご参加くださった皆さま、本当にありがとうございました!
これから10月まであと3回のWSが続きます。
皆さまからのご意見・お声をエネルギーに変えて、さらに学びの多いWSとなるよう主催者一同、さらに議論を重ねて準備したいと思います。またお会いできるのを心よりお待ちしています!
0コメント